風景

良くも悪くも、僕らはあまり利用されていなさそうなルートで下山した。それは結局途中で元のルートに合流した。(登りと下りでは同じルートをとるのが重要である。さもないと、違う駐車場に出てしまうことになるから!)。人気(ひとけ)も無く、非常に疲れる道ではあったけれど、素晴らしい眺めを楽しむことができた。

僕の過去2回の富士登山の経験では、曇りがちであまり景色を楽しむことはできなかった。でも、今回は違った。雲はあったものの、青空が広がっていた為、遠くの海岸線まではっきりと見ることができた。下りながら、山の姿の一部や山の南側に広がる平野の美しい景色を楽しむことができた。

東側に、江ノ島、三浦半島、東京湾が見える。

そして、南側に伊豆半島の山々が見える。西側には富士市と静岡市が太平洋沿いに見える。

下りの景色はロマンティックな雰囲気があった。この写真は路子が砂埃のでる道を歩いているところである。

時々、僕らは近道をする為にルートをはずれることがあった。それは色々な意味でやめておけば良かった。

僕らのとったルートは次第に西側に向かい、登りと同じ元のルートと合流した。僕らが遠回りした道は面白かったけれど、砂利道のせいで下り難く、予想外に苦労した。

富士山は高さ3,780メートルで、樹木限界線は約2,000メートルである。もっともそれ以上の高さでも幾つかの植物を目にした。これは下山途中で見つけた最初の緑である。

最後に、実際の樹木限界線と仲間の待つ駐車場に無事にたどり着いた。午後は皆で温泉に入り、温泉施設内に12人全員が入れるレストランがあったから、しばらくそこで食事をしながらくつろいだ。

路子の感想はどうだったかって?彼女は高山病にならなかったけれど、最後はとても疲れた様子だった。「一回登れたことは良かった、でも二回目は絶対に無い。」と断言していた。僕もその気持ちは良く分かる。同時にその確信が時の流れとともに消えていくことも知っている。彼女が僕と同じように二度と登らないという誓いを守れるかどうか気になるところだ。。。